第4回脊椎手術Cadaverトレーニングセミナーの感想その1

 

第4回脊椎手術Cadaverトレーニングセミナーで学んだこと

徳島赤十字病院 整形外科 杉浦宏祐

IMG_1104

 私はこの度、2016年11月26—27日に松山で開催されました、四国脊椎外科研究会の主催する第4回脊椎手術Cadaverトレーニングセミナーに参加させていただきましたのでご報告いたします。 

 このセミナーは毎年10—11月頃に開催され、四国4大学の脊椎外科医が合同で行う手術手技、解剖学的知識の向上を目的としたセミナーです。私のような経験の未熟な修練医は、普段目にする術野で上級医が行う手技を実践したり、逆に普段あまり目にすることのない展開、術野操作を学ぶことのできる貴重な機会です。

 私はこのセミナーに3回目の参加となりましたが、毎回自分の中でテーマを決めて取り組んできました。過去には普段自分ができない除圧操作をしたり、上位頚椎の神経と動静脈の位置関係に興味を持ち走行をみたりもしましたが、今回は主に2つテーマを持ち参加しました。1つ目は脊髄円錐部から終糸を直接追いかけて見てみること、2つ目は仙骨を含む骨盤後方の解剖学的知識の向上でした。いずれも私にとってはこういう機会がなければなかなか目にすることのできない術野ですが、今回特に私にとって有意義だったのは、ala-iliac screwを刺入する手術操作の実践と、screw先端がどこを目指して刺入されているのかを骨盤外側まで展開して確認することができたことです。screw刺入部周囲には何がどこにあり注意しなければならないかを、教科書と照らし合わせながら確認できました。普段透視操作をしながら行う手術の中ではまず見ることのできない貴重な操作でした。

 展開や手術手技のコツは、同門の先生に限らず上級医には質問しやすい環境にありますので、普段自分の施設で手術を行っている際には気に止めないpit fallを学ぶことができたり、上級医がどういうことを考えながら手術を行っているのかなど、手術手技以外からも学ぶことの多い貴重な機会でした。

 今回の経験は、普段の私の日常診療で手技として実践するというよりは、近い将来できるようになりたいことや知りたいこと、こういう脊椎外科医になりたいなど、仕事へのモチベーションを向上させることに繋がり参加して良かったと思います。今後新入局してくる先生方には、このセミナーへの参加を強く勧めたいと思います。

 最後に、このような貴重な機会を与えていただいた愛媛大学を主とする四国脊椎外科研究会運営スタッフの先生方に感謝しますとともに、何よりもまず、医療の進歩のためご協力いただきました、献体となられたご遺体及びそのご家族の方々に深く感謝いたします。

«« お知らせ一覧